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本に関わる仕事をしてます。本たくさん読みます。

岩垣伸哉さん ヒットメーカーの顔

日本全国の小売店で販売される電子タバコのパイオニア「VP JAPAN」やオリジナル傘ブランドである「mabu」などのヒット商品を次々と生み出す株式会社SMV JAPAN。代表取締役社長の岩垣伸哉氏に話を聞くことができました。株式会社SMV JAPANが生み出しているそれぞれのブランド紹介や会社沿線などを詳しく覗いてみましょう。

 

電子タバコ「VP JAPAN」ヒットの秘密は?

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―VP JAPANとはどのようなブランドなのですか?

 

岩垣伸哉氏(以下、岩垣)「VP JAPAN」は、日本で初となる電子タバコのブランドです。今では日本全国の小売店で購入できるほど販路も増え、弊社の中核事業に成長しました。

 

電子タバコと聞いてすぐにイメージができない方も多いと思いますが、ニコチンレスで楽しむことができる禁煙・減煙グッズといえば理解が早いでしょうか。日本は先進国の中では特にタバコの対策が遅れていますが、そこで当社では、なかなか紙巻タバコを減らすことができないヘビースモーカーのために、禁煙につながる提案を行っています。

 

―ニコチンレスということは体に害がないのですか?

岩垣 はい、ニコチンがないため体に害はありません。通常の紙巻タバコと使用感が変わらず、実際には水蒸気を吸っているだけなので身体に被害がありません。だんだんとタバコを吸わなくても良い身体になることが期待できます。

 

―ニコチンがない他にメリットはありますか?

 

岩垣 火を使わないので火事につながることはなく、歯がヤニなどで黄色くなることもありませんし、無臭のものもありますし、香りのあるものもすぐに香りが消えるので、周りが「タバコ臭さ」で嫌な思いをすることもありません。

 

また、こうした電子タバコ製品は世に増えていますが、VP JAPANの特徴は「日本発ブランド」であるということ。有害物質が入らないよう徹底管理された製造フローのもと、全国に届けておりますので、安心してご利用いただけます。

 

身体に無害なVP JAPAN製品を利用することにより、喫煙者を増やすのではなく、これまでの喫煙者、特にヘビースモーカーの方が少しでもタバコを減らし、健康になっていただけたらと考えています。

 

オリジナル傘ブランド「mabu」とは?

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―オリジナル傘ブランド「mabu」はどのようなコンセプトなのですか?

 

岩垣 mabuは、日常のなかのちょっとした不便を解消する、といようなメッセージをもって誕生した傘ブランドです。そのソリューションは様々な種類があるのですが、たとえば強風に強い折り畳み傘、男性でも持てるような日傘、リフレクターがついていて夜間に光を反射する傘など、それぞれの傘に特色があります。

特にゲリラ豪雨にも強い、シームレスジャンプは100mm/hの雨量の雨の時でも骨が折れることがなく、強風でひっくり返ってしまってもすぐに戻る仕組みの傘です。傘をさしているとよくある「困ったこと」を解決してくれる傘をラインナップしてきました。

http://fsimg.shop.mabuworld.co.jp/fs2cabinet/mbu/mbu-sj/mbu-sj-m-01-dl.jpg

―特にユニークな商品をいくつか教えてください。

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岩垣 「超軽量折りたたみ傘 hane」を紹介させてください。持っていることを忘れるくらい軽い折りたたみ傘です。なんと重さが80gしかない傘で、これは「スマートフォンの約半分」とか「薄揚げ4枚分」とか表現させていただいています。

折りたたみ傘って携帯用に作られているはずなのに、結構重いものが多く、結局持ち歩かなくなってしまうことが多いようなのです。そして突然のゲリラ豪雨ではコンビニに寄ってビニール傘を買う…こんな不経済なこともありません。本当に持ち歩ける折りたたみ傘を目指して、80gの折りたたみ傘を開発しました。

 

商品はこちら:

http://shop.mabuworld.co.jp/fs/mabuworld/mbu-lmh 

会社のこれまでの歩みと、これから

 

―どのような想いで事業を行っていますか?

 

岩垣 それぞれまだ存在していないマーケットを開拓することにより、世界中の皆さまが困っていることを解決することで、世の中に感謝される事業を広めていきたいと考えています。また環境面や皆さまの健康面を守ることにも強い意識を持っています。これは、「環境良し、健康良し、社会良し」の三方良しと表現しています。環境をよくし、健康に貢献することにより、社会の人々の生活に少しでも貢献できるようにということですね。

 

―これからについても教えてください。

岩垣 引き続き、「良い製品を企画し、世に届ける」という基本姿勢は代わりません。電子タバコでも、いまの加熱式タバコの流行や、それに伴って産まれた悩みを改善するために、VP 4WAYという製品を開発し、販売を開始したところです。

 

商品はこちら:

http://www.vp-japan.com/fs/vpjapan/vp-4way

 

事業作りを通じて、よりよい社会への貢献という観点を忘れず、事業を営んでいければと思っています。

 

岩垣様、本日はお忙しい中インタビューのお時間をいただきありがとうございました。岩垣様が強調をされていたのは「お客様の困ったことを解決すること」でした。ともするととても当たり前のことにも聞こえ、しかし「言うは易く行うは難し」を地で行く言葉でもあります。ヒットに裏技なし、という印象がありました。これからのSMV JAPANの活躍に期待しています。

入社1年目までに読んでおきたい実践的な本

新人本とでもいいましょうか、「入社1年目の教科書」を筆頭に、社会人3年目くらいまでを対象とした本はとても多く出版されています。

大学生くらいのうちに全て読んでバイト・サークルで試行錯誤や実践しているような人が、社会人としてのスタートダッシュを切るのでしょうが、決してそのようにしてこなかった私たちにも、せめて跡追いするチャンスは無いかなと、過去に読んだ「新人本」の傑作を集めてみました。

なお自己啓発本は「漫画版7つの習慣」に留め、できるだけ実践的な内容を選書したつもりです。

まんがでわかる7つの習慣

 

気になったレビュー

バーに集う人々を内面の葛藤まで丁寧に描き、単にありがちなものに終わらせない考え抜かれたエピソードのリアリティが素晴らしい。

実に身につまされ、かつ考えさせられる良質のドラマとなっている。

【7+1つの習慣】①主体的である②終わりを思い描くことから始める③最優先事項を優先する④Win-Winを考える⑤まず理解に徹し、そして理解される⑥シナジーを創り出す⑦刃を研ぐ⑧ボイスを発見する・話すより、聞くことから始めよう。

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出展
マンガで学べる本って人気ですね。登場人物の立ち位置や感情移入によってかなりわかりやすく内容を把握できる、日本のお家芸のようなものと思っていますが、活字を読めとこだわる向きも理解できなくはない中、いやマンガで学ぶ本は積極的に活用していきましょう!と思っています。
こちら「まんがでわかる7つの習慣」は、さすが世界No.1自己啓発本を漫画化するにあたり、中途半端なものは出せまいということで、しっかり構成も練られているような丁寧さを感じるところ。
社会人になっても出来ていないことがあるなかで、いつ読んでも7つのうちどれかは自分の内面と付き合わせることができる本だけに、「全く読んだことがない」という人はやっぱり、読んでおいてほしいなと素で思うところです。

入社1年目の教科書:岩瀬大輔:本

 

気になったレビュー

入社1年目でなくても勉強になる本です。

むしろ何年か経験を積んだ人の方が役に立つかもしれません。

中には鵜呑みにすると失敗してしまいそうなこともたくさん書いてあるので,空気を読んでやってみることが必要だと思います。

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出展
ライフネット生命保険の岩瀬大輔氏は、その優秀さで経営者界隈ではレジェンド級である話を見聞きする(株価は及第点)のですが、彼が上梓した「入社1年目の教科書」は、このジャンルでトップヒットとなっています。
「頼まれた仕事は必ずやり切る」「宴会芸は死ぬ気でやる」「50点で構わないから早く出す」など、先輩になって確かに”こういう後輩欲しい。。こういう新人であるべきだったか。。”と思う事項が多いもの。むしろ先輩クラスでは当たり前になっていることもあるだけに、明文化されていないルールの中、これが出来る後輩に対し一目置いてしまうものでもあると思います。

コミック版お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!

 

気になったレビュー

小学生のこどもに読んでもらいたいと思い購入しました。

少し難しかったみたいですが将来生きる上でのヒントになればうれしいです。

出展
「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ」は漫画版でないほうも読みやすく、おすすめなのですが、マンガが出ているならそちらからでも構わないかなと思っています。「返事は0.2秒」「頼まれごとは、試されごと」など今すぐ行動に映すだけで評価があがる超実践的トピックスにあふれている内容が、彼自身の立身ストーリーに掛け合わされて紹介されています。

入社1年目で頭角を現す人、沈む人

 

気になったレビュー

「入社1年目で」と表題に読者対象を絞っているように、難しい理屈が書いてあるわけではありません。 しかし全55章にわたって 世の中の事例、人さまの事例、著者の失敗談を例に縦横無尽に 社会人になりたての方への豊富なアドバイスに満ちています。

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出展
55個のヒントに分かれ、読みやすく内容充実、必ず得るものがあり、読後感にレベルアップを感じる一冊。行動に移せばいいもの、学んで消化するものと乱立していて少し整理されていないものの、逆に言うと、どこから読み始めても手応えを感じる内容であります。

考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術

 

気になったレビュー

とても読みやすい本で、30分もあれば読めると思います。

書かれていることは平凡で、当たり前のことですが、実践していくと効果が見られると思います。

類書は数え切れないほどありますので、普段からこういった本を読まれている方は、読む必要はないと思います。

出展
明治大学で起業論を教えている著者が、今の若者と触れ合う中で逆にいろいろと絶望され、その経験を元に書かれた本。結局様々な本で同様に指摘されているのが「アクション」でありますが、それは地頭力がある人ほど先回りしてリスクを考えてしまう性質上、得点が稼げない傾向にあると指摘。読みやすい文体が特徴の売れっ子作家のひとりです。

伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い:紫垣樹郎,小宮謙一:本

 

気になったレビュー

「伝説の新人」を目指す本ですが、新社会人が「一般の新人」になるために読む本としてもオススメの本です。

新人は社会人経験がないからこそ、「当たり前」とされることがわからないことが多くあると思いますが、この本ではそんな常識をまず解説してくれ、さらに突き抜けるにはどうすればいいかを教えてくれています。

「常に謙虚に学び続ければ、どこまでも成長できる」ということを一貫して伝えている本です。

出展
仕事の仕方がイマイチわからないひとって、全体像がわからないから、最適解もわからないんですよね。逆にいうと、仕事がスムーズな人って、バイトでもなんでも、自分なりの全体像を持っているからこそ、当たり前と目される行動もすんなりできてしまう。
本書が社会人にとって有益なのは、そのような常識(全体像)を先ず解説してくれている点であり、決して「伝説の新人」の話をありがたく聞くだけの本ではない、ということですね。

ハーバード流宴会術:児玉教仁:本

 

気になったレビュー

新人が会社の宴会をしきるための心構えが記載されています。

テクニックとしては社内の宴会と合コンがメインで、接待・社外の懇親会等の記載はわずかですが、心構えは同じなので通じるものがあるでしょう。

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出展
これは新人のみならず社会人誰しもが備えておきたい「宴会芸スキル」を補う本として、大変貴重かつ面白い一冊。冒頭の「社会人1年目の教科書」でも指摘されている通り、評価される社会人は、「宴会術」「宴会芸」というオンステージな場だけでなく、「飲み会」で突出したパフォーマンスを見せるものです。
要するにコミュニケーションが上手であるとか、可愛がられる術を知っているとか、細かいスキルではあるものの、大きな実を結ぶのは間違いない科目と思っています。

ネット・IT近代史を振り返る大型本5冊

ロングテール、フリー等、インターネットでは常識レベルとなっているキーワードもあれば、まだ右のものとも左のものとも判別の付かない「3Dプリンター」などの大きな流れなど、ほぼ「クリス・アンダーソン関連」と言われる向きもあるこれら大型のトピックスについて、まとめてみました。

2006年から2015年まで、このような話題が数年おきにムーブメントを巻き起こしてきましたね。

ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略:クリスアンダーソン,ChrisAnderson,篠森ゆりこ:本

 

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1.この本の内容の私なりの要約今までは、テクノロジーの限界があり、どうしてもヒット商品しか市場に出回らなかったが、パソコンやインターネットなどのテクノロジーが進歩したことにより、ヒット商品のみならず、ニッチ(少数にしか受けない物の意か)商品も供給でき、かつ消費者もその利益を享受できるようになった。

それは喜ぶべきことである。

ただ、単にニッチがあるだけでは足りない。

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出展
「ロングテール」はAmazonをはじめEコマース事業者、コンテンツ配信事業者にとってはいまや当たり前の理論となっていますが、この書籍が発売された2006年当初、流通革命であったこの概念を丁寧に本書にまとめることでクリス・アンダーソン氏の世界的な知名度が高まります。
当時としては音楽配信やコンテンツ配信もまだその優位性を確固たるものにできるかわからない過渡期であったものの、インターネット時代ならではの市場特性を定義してみせた本書は、数あるレジェンド級の位置づけとなっています。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略:クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明:本

 

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どうして成り立つのか?と疑問だった、フリーの仕組みがよくわかりました。

典型的な形としては、ある人のしていること(例えば面白いブログを書くこと)自体ではなく、それが大勢の関心を集めることがお金になる仕組みです。

人(関心)が集まれば、人が集まったところに市場(いちば)が出来、そこでは色々な人がお金を儲けることができるわけです。

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出展
2009年に刊行された本書は、日本で言えばGoogle、Yahoo、モバゲーやGREEの躍進に対する「なぜこんなに儲かるのか?」という疑問に対する回答でもあり、大変に注目を集めたものです。いまや基本無料のソーシャルゲームは課金プロセスも高度化し、すっかり市場としても膨大なものを提供している「利益モデル」ですが、一方で、無理して無料で提供することで疲弊するプレイヤーも現れていることは創造に容易いなか、引き続き「フリー」の概念をきちんと極めないことには成り立たなくなる産業も増えていくでしょう。
既存の業界に対して「ほぼフリー」で参入し、市場破壊を行いリプレイスを行うような業種もこの当時から増えてきました。往々にして無謀な戦略になちがちのため、このモデルではゲーム以外では資金調達も難しくなっている印象がありますが、本書と似たレイアウトで「リアル・フリー」を謳った脱毛のミュゼ・プラチナムはその筆頭です。
結果的にはゲーム業界は旺盛に需要を伸ばし、脱毛では「任意整理」となっている2015年現在を鑑みると、リアルフリーの世界は、理想はあっても実行のハードルを感じるところでもあります。

シェア<共有>からビジネスを生みだす新戦略:レイチェル・ボッツマン,ルー・ロジャース,小林弘人,関美和:本

 

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ソーシャルネットワーク(SNS)が「共有」という古くて新しい経済活動・人間関係をつむぎだしている、という内容の本。 様々な「共有」のSNSの例が紹介されています。 こんな発想あったのか、とか、こんなものも共有する仕組みがあるのか、と非常に興味深く感じました。

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出展
2010年刊行、クリス・アンダーソン本じゃないのにこのジャンル風な書籍。2010年現在でのSNSの事例がまとまっており、当時で言うと過剰なクチコミなどプロモーション方法の変遷もあった頃。事例集としての側面が強く、読み手の想像力に頼っていると思う面もあるものの、このテーマを論じた本としては基本書になるのではないでしょうか。
しかしながら今日では「SHARE」で各ニッチ業界を攻め切った「クックパッド」「みんなのウエディング」「アットコスメ」等が今のところ勝ち切っていることを見ると、そしてCGMの流れで行くと不動産系の同型メディアなども同様にIPO予備軍であることを思うと、まだまだ実践的な内容であるのではとも思うわけです。

パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ

 

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一言でまとめると、ネットの誕生により、「公」の中に「私」をさらけ出しているのだから「何を見せるか」を考えるより「何を見せないか」の方が重要。

可能な限り(個人・組織問わず)自分をさらけ出す=オープンにした方が、結果、世の中はよく回る。

ということを、アメリカにおける実例をこれでもか!と集めてネットの良い意味での可能性を説いた一冊。

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出展
この中では一番地味で認知度がない本かもしれませんが、2011年に刊行され支持を集めた1冊。こういうネット史的な本は、「ネットが無かった時代、こうであった。」「ネットが生まれて、こうなった!」という論点のあるものですが、「パブリック」ではSNSやブログの活用を行うことでかつてのメディアになかった出来事が起きている、と論じる一冊。「SHARE」は企業のSNS活用方法であるのに対し、こちらは個人のSNS活用方法といってもいいのではないでしょうか。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

 
メイカーズのムーブメントは確かにこの本をきっかけにして日本でも着実に広まっております。現在では、少しずつ各所で業務に取り入れられている情報を見聞きしたり、「DMM.make」などの3Dプリンター体験スペースに留まっているものの、3Dプリンターの性能と低価格化を待つだけの状態であることも確か。「21世紀の産業革命が始まる」という副題は恐らく正しく、次の「インダストリー4.0」の流れに受け継がれていくのです。
本の内容としては、流石クリス・アンダーソンさんもMAKERS来るでコレ!と本気になって会社作っているほどですので、こちらはこれまでの「クリス・アンダーソン本」よりテンション高いなーと思ってしまったのは、私だけでしょうか。ウキウキしながら読める本です。

インダストリー4.0-ドイツ第4次産業革命が与えるインパクト

 
MAKERSの流れにIOT(Internet of things)をくっつけたら、第4次産業革命になる!と言われています。それが一時期は「スマート工場」のような表現になったりいろいろと過渡期を経て、ムーブメント的には「インダストリー4.0」とキーワード化されて今日にいたる、といったところ。
そのような中、「インダストリー4.0」の基本書として本書が定着するかはまだわからない段階であるものの、明確なIT近代史(狭義のネット近代史とは少々異なるものの)の最先端であることは間違いありません。

セブンイレブン関連本で学ぶ経営学

国内最強のコンビニチェーン「セブンイレブン」は、本のテーマとしても昔から多々取り上げられてきました。セブン&アイグループとしてホールディングス化してからは、セブンイレブン単体の決算書を見ることができなくなりましたが、既存店の1店舗当たり売上平均は他社(ローソン、ファミリーマート等)より日販が10%程度高く、利益もぶっちぎりであるという帝国を築いています。

さて私は、セブンイレブンでバイト店長を務めた経験があり、現場視点の本に関しては実体験を伴う「言ってること合ってる合ってる!」という感想を持ち合わせているので、ぜひ皆様にもおすすめをしたいと思っています。

厳選した下記書籍からぜひセブンイレブンのことをもっと知ってほしいと思っています。

セブン-イレブンだけがなぜ勝ち続けるのか(日経ビジネス人文庫):緒方知行,田口香世:本

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独自性と新しさが商売の核となっているという骨太なビジネスモデル。

新しさは優先順位を下げている私にとって、しょっぱなから刺激的。

成功しているビジネスモデルは、考え方や経営哲学がありきの販売戦略、戦術が成り立っているのだと改めて気づかされます。

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出展
最近は、ドーナツはちょっとどうなのかな?と思っているものの、コーヒーに関しては文句なしのクオリティとセールスであり、その秘密を知ることができます。これ、マーケティングまたは企画に携わる人はぜひ皆様手にとってください。丹念に調査された良書です。

セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事:勝見明,鈴木敏文,野中郁次郎:本

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同書は16歳の高校生向けに書かれたのかと思いきや、普通にビジネス書として成り立っている。

つまりセブンイレブンは、「高校生向きではなくアルバイトも経営を学べる場所」だと言える。

コンビニを1代で今や18000店舗以上展開しているセブンイレブンの経営の強さがわかる1冊です。

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出展
セブンイレブンで3ヶ月働くと経営学が語れると言われていますが、もちろん語れるかどうかは人ぞれぞれだとは思いますが、概ね実体験的にその通りだと思っています。これは、マクドナルトやパン屋チェーン等でもバイトをした経験から、セブンイレブンだけにある魔法であるとも、少ない業種経験からも思っています。小売店または接客業であれば、アパレル、Eコマース、飲食店を問わずに読んで欲しいと思うし、人を雇用または管理する立場のひとであれば、アルバイトがいかに仕事に自負をもってくれるか参考になる点も多いはず。
それでも夜勤を含め全国的には接客態度が目につくシーンは、コンビニチェーン全体であろうものの、いくばくかこういう努力をしているという話は目から鱗のものであります。

まんがでわかるセブン‐イレブンの16歳からの経営学:迫ミサキ,セブン‐イレブンジャパン:本

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コンビニ業界で№1をひた走るセブン・イレブンにアルバイトとして入った女子高生の経験から経営学を学ぶ漫画。

セブンは「ローソン」「ファミリーマート」「サンクス」といった同業ライバルを圧倒する売上・店舗数を誇る。

その秘密は徹底した市場調査(マーケティングリサーチ)と、常に顧客目線で改善を実行する現場にあった。

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出展
上記書籍のマンガ版。こちらもおすすめです。内容は普通のビジネス本に引けをとらないクオリティです。

セブン?イレブン流98%のアルバイトが「商売人」に変わるノート(TWJBUSINESS):田矢信二:本

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顧客のニーズを把握することは商売上の鉄則。 確かに、感じた事、気付いた事柄を、記入し、振り返ることは非常に重要だと思います。 一人だけではなく、店員(社員)間で、共通の目的、同じ高みを目指すとの意識を持ち、共通の想いでの、さらに上のステージを目指すとの同じモチベーションを持つことが大事。 そこを気付かされた素晴らしい本だと思う。まさに、商売上の原点だと感じた。

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出展
こちらもセブンイレブン流の仕事論ですね。こちらは「経営学」というより「商売論」の観点が丁寧に描かれており、商いの本質から、チームビルディングのコツ、マネージメントの実践までヒントが満載の一冊。

商売で大事なことは全部セブン‐イレブンで学んだ:岩本浩治:本

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大変気に入りました。

セブンイレブンが何故これほどまでに成功したのか、また成功し続けているのかが良くわかりました。

そして、単品管理の重要性もわかるとともに、それが本当の意味で理解されていないのだとも思いました。

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出展
トヨタ、ソフトバンク、様々な優良企業からビジネスのヒントを探ろうと良書がたくさん出ていますが、こちらもセブンイレブン本としては定番の一冊。他のコンビニチェーンを見た時に、やはり品揃え・商品自体のクオリティ・陳列・店員も含めて差が出ていることは実感されると思いますが、なぜ真似できないのか?パクれないのか?この本にヒントが含まれています。

セブン-イレブンの仕事術:岩本浩治:本

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筆者の前著「商売で大事なことは全部セブンイレブンで学んだ」が非常に実務的で分かりやすく、しかも筆者の熱い気持ちが伝わる内容だったので即購入しました。

7年間の7-11での勤務経験をリアルに伝えており、随所に出てくるセブン流の仕事術(仕事に関する思想)も参考になりますが、なにより入社からOFCまでの各ステージでの奮闘ぶりに刺激を受けます。

「こんなことを考えて仕事してるのか」「これだけやれば実績も上がるだろうな」と思わせる内容です。

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出展
セブンイレブン、バイトはもちろんそれぞれのモチベーションで仕事をしているものの、社員それぞれの教育はかなり厳しく行われている様子。徹底されたエリア管理の中で、陳列指導、発注と販売のPDCAフローが徹底されており、発注管理者はバイトであろうが「今日1便で納品されるツナまよは10個」とソラで言える人も少なくない程の水準。なぜそのようなことが可能なのか、本書に秘密が書かれています。

セブン&アイHLDGS.9兆円企業の秘密―世界最強オムニチャネルへの挑戦:朝永久見雄:本

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7netshopping含む7&Iのインフラやデータを事業に使用できるのは自社グループだけであり、クローズドなインフラと言える。

アマゾンのように個人や他の事業者がインフラやデータを活用して事業ができるオープンなインフラではない点が決定的に違う。

その結果、アフィリエイトのようなしくみもなく、アマゾンでのように個人や企業が積極的に自分のホームページなどで商品を宣伝したり販売したり、カスタマーレビューを書いてみようというモチベーションを高めるしくみにはなっていない。

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出展
こちらはセブン&アイグループ視点の本であり客観的ではないものの、セブン&アイグループ社員必読書となっていたはずですが、グループ全体としてはこういう道を目指していますよという指針がわかりやすい本。インターネットと小売の融合という意味では、コンビニチェーン各社でそこまで差が広がっていない中、強い組織力をもってセブンイレブンはどこまで巻き込めるのか。

セブン‐イレブンの正体:古川琢也,金曜日取材班:本

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「オーナーは休みが取れない」とか「深夜のバイトはきつい」とか「配送業者は大変」とかだけの本かと思ったら、読んでびっくり、もっとひどい事が書いてある。

また、こういう本は、元オーナー達が仮名匿名で言うばっかりかと思ったら、大学の名誉教授が実名でされた事を訴えていたり、最高裁判決の後訴えた弁護団の会見写真が出ていたりしているので、リアリティもある。

普段コンビニを利用している全国民が、とりあえず全員一度読むべき本。

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出展
さてセブンイレブンのブラックな一面も。バイト店長をしていた時代、うちの店のオーナーも、同じことを嘆いていながらも、どうしようもないのでアクションこそ起こしていませんでしたが、様々な会計のカラクリがあり搾取されるオーナーの実態があります。とはいえ、一部の声を上げるオーナーもいるようですが、フランチャイズも大成功しており、「このような問題を抱えながらも成長してるセブンイレブン凄い」という理解に私は至りました。

スティーブ・ジョブズやAppleを学ぶ厳選9書

ペーパーバック版スティーブ・ジョブズ1:ウォルター・アイザックソン,井口耕二:本

 

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この人自体が映画化され未だ様々な所で評価されたり名前が出て来ている人物だが、この本を読んてみて改めて思ったが、決してこの人は天才ではないと言う事。

どうしても天才と言わなければならないなら、人を引き付ける魅力にあふれ、スタッフの掌握力に長け、何か新しい物を作ってやろうと言う力がある人なのだろう。

先見の明がある事や時代の流れを読む力はそれ程必要ではなく、時代の流れを自分の方に流れて来る様に流れを変える力が必要でありそれが出来る人が俗に世間的に言う天才、青年実業家等と言われる人間なのだろう。

出展
スティーブ・ジョブズI,IIでは、いかにして稀代の天才が生まれたのかという話をつぶさに確認することができるのですが、大変失礼なことをいうと、結構、知り合いの社長とか同僚を指して「あいつスティーブ・ジョブズの要素あるな」と所々思う所があるんですよね。それでも、その才能の組み合わせに、彼の情熱も含めて、圧倒的な人物であることは間違いないものの。
この本でしか知り得ないiPhoneやiPodの舞台裏もファンには嬉しい話ですが、なによりの収穫は、あれほどの天才経営者を少し身近に感じることができる点で、貴重な読書体験だと思うのです。

スティーブ・ジョブズ名語録(PHP文庫):桑原晃弥:本

 

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言葉と説明が見開き1ページで書いてあるので読み易い仕様になっています。

説明を読めば付随したエピソードも知ることができて面白いです。

サイズも持ち運びに便利で、ふとした時に読み返しています。

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出展
名言本のいいところは、どのページを開いてもサクッと読める所。様々な経営者やタレントの名言集はあるものの、スティーブ・ジョブズ氏の名語録もまた本棚に置きたいクオリティに仕上がっています。日々のビジネスの目線が上がりますね。

スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン:カーマイン・ガロ,外村仁解説,井口耕二:本

 

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スティーブジョブスのプレゼンに関する極意が詰まった本です。

シンプルに伝える、スティーブのプレゼンを見ているとそれにつきると思います。

実際に自分がプレゼンを行うとき、スライドに情報を入れようと作成してしまいます。

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出展
スティーブ・ジョブズ氏の日本における人気度のピークは何度かあったかと思いますが、iPhone4の頃、そしてソフトバンクだけではなくauもiPhoneを取り扱いを始めた頃にこの「脅威」シリーズ2冊がブレイクします。当時注目されているいくつかのレジェンド的トピックスの中で、プレゼンも大変に注目されていた事項であり、また当時はソフトバンク孫正義氏も人気の波が高い時期にあっっため、あわせてプレゼンテーション本が流行った時期であったのも、覚えています。

スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション:カーマイン・ガロ,外村仁解説,井口耕二:本

 

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”イノベーション”というと物々しい響きがありますが、 企画的な仕事で新しいことを生み出す必要がある人には とても役立つヒントが満載されています。 私自身は、ジョブスのこだわりの姿勢やさまざまな哲学が 参考になったし、面白かった。 また、他社の事例(ザッポスなど)も興味をひかれた。

出展
「脅威のプレゼン」の続編にあたる本書ですが、イノベーションの思考法はアイデアワークス。プレゼンよりもこちらのほうが役に立つひともいることでしょう。仕事のヒントになるばかりでなく、自己啓発本とまでは言いませんが目線があがり、元気も出る本です。

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝:スティーブ・ウォズニアック,井口耕二:本

 

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スティーブジョブズ、アップルの本は一通り読んだという人向けの本。

多くの人が気になっていただろう。

ジョブズは根っからの技術屋ではない。

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出展
スティーブ・ジョブズは「理系と文系の交差点にいることが大切である」と説きました。つまり、技術的に突き詰めすぎることも、セールスに突き詰めすぎることも、ジョブス流の仕事からするといずれも追求するとiPodは生まれなかったであろうと思うわけですね。一方で、製品レベルを引き上げること、そもそものユーザー体験の作り込みを行うこと、技術的問題を解決するにあたっては、やはりトップクラスのエンジニアが会社をリードすることも必要であり、本書はそのエンジニア側から見たお話。

ThinkSimple―アップルを生みだす熱狂的哲学:ケン・シーガル,林信行,高橋則明:本

 

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タイトル通り、“ThinkSimple”の真髄を披露する好著です。

マーケティングのみならず、経営戦略、組織論などに関心をお持ちの読者にも推奨したい。

原著の価値をいささかも損なうことのない翻訳にも5つ星を贈呈したいと思います。

出展
Apple流の仕事のヒントがつまった本です。斜に構えた見方をすると「言うは易く行うは難し」を地で行く本でもあるのですが、とはいえいままで意識もしちなかったような視点が得られるのも事実であり、各トピックス形式で進む本書の読みやすさもあって、満足度の高い1冊となっています。

アップル驚異のエクスペリエンス:カーマイン・ガロ,外村仁(解説),井口耕二:本

 

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アップルストアはなぜすごいのか。

この本には、世界14カ国・日本には7店舗あるアップルストアの、素晴らしいサービスと優れたセールス実績の秘密が書かれています。

しかしそれは話しの軸に過ぎず、最高の顧客体験(UX)を実現する方法論を、幅広い他の事例と共に具体的に解説しているのが本書の特徴です。

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出展
スティーブ・ジョブズが推し進めた伝説のひとつに「アップルストア」があり、これは国内でも坪売上高で1位を記録しており、世界各国でも同様、小売店(リテールストア)としての躍進もまた語られるトピックスです。
本書は、アップルストアのことを知ろうと思えば、これ以上ないほど丹念に取材された書籍です。店舗出店を考えているブランドや通販サイト、小売店で働く人にとっても役に立つ話はあるはず。

アップルのデザイン:日経デザイン:本

 

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ハードウェア、ソフトウェアから、店舗設計、物流、広告、パッケージ、さらには年次報告書に至るまで、一貫して「デザイン」を切り口にアップルの製品と企業活動を追っていく。この姿勢はデザイン専門誌ならではのものだろう。Walter Isaacsonによるジョブズ伝記を読んだ今となっては、各トピックについてもう少し掘り下げてほしいと思わないではないものの、その中では他章とアンバランスなまでにギークな第2章「分解して分かるアップルデザインの真髄」が白眉ではないだろうか。/p>

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出展

スティーブ・ジョブズおよびアップルには幾つもの切り口があり、それは「製品のイノベーション」「プラットフォーム戦略」「プレゼンテーション」「彼自身のエキサイティングな人生の歩み」など、様々なポイントから私達を魅了してやみません。その中、「デザイン」も忘れてはいけないのですが、日経デザインより出版されている「アップルのデザイン」で嬉しいのは、単にiPhoneが美しいですねという話ではなく、広告や店舗に至るまでを深く追求しているところ。パラパラ読みでも楽しめるし、好きな章を読み込んでも満足度の高い良書。

起業の準備をしている人に薦めたい超現実的な本

起業といえば、少し前は上場または売却によるイグジットを前提としたものが多かったように思いますが、現在では「独立」「フリーランス化」「個人事業」など、生きる手段としての非・サラリーマンとしての”起業”が語られるようになったとも思います。

つまりは、時間も金銭も拘束されたサラリーマンではなく、時間と金から開放された事由な生き方を追求する結果、その選択肢としての起業、実態としては少し事業体っぽいフリーランスまたは家業、そういう選択をする人が増えているのではないかと。

起業の準備におすすめな本をピックアップしていますが、その前提として「まず、食っていく」という点にフォーカスをしながら、目線を高めていく本をご紹介できればと思います。

なお、資金調達をするようなビッグビジネスについては、この記事でも一部触れていますが、別途選書してご紹介しようかなと思っています。

1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法:クリス・ギレボー,本田直之:本

 

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価格設定を低くすると要望やクレームが多くなり、価格設定を高くすると要望もクレームもなく、スムーズなサービスを提供できるというのが、自分の中ですごく刺激を受けたところでした。

人が良すぎるせいか、安請け合いをしてしまいがちなので、やっぱりこれは疲れるだけのスパイラルに入っているのだなと……。

自分の提供できる「価値」を見直すきっかけとなった、いい本でした。

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2013年の発売以来、未だ本屋でも平積みされている名著。サラリーマンや主婦層にも支持を広げているばかりでなく、学生にもオススメなのですが、読みやすい文体なだけでなく、1万円起業の内容にあったエピソードも充実していて読み応えがあるのが嬉しいところ。いきなり独立をしたり、借金をしたり資金調達をするのではなく、まずは自分の内面にある価値を探しだすという健全な読後のアクションに向けてテンションがあがることも、この本が支持されている理由なのではないでしょうか。

マンガでわかる1万円起業:クリス・ギレボー,あいはらせと,本田直之:本

 

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活字もマンガ版も読ませて頂きました。 起業したいと漠然ながら考えている人へ起業への軸を作ってくれる良書のマンガ版である。 マンガ版は大抵は活字の原書への手引書ではあるが、こちらはマンガ版でありながらハイクオリティな出来で活字の原書に引けを取らない。

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「1万円起業」の漫画版としてこちらもオススメ。私は、原作「1万円起業」を紹介してあげてしてテンションがあがったものの、その後のアクションに移せていない知人に、漫画版もおすすめしておきました。「テンションが上がる」「わくわくする」という意味ではこちらも高クオリティをお約束します。

ひとりビジネスの教科書:自宅起業のススメ:佐藤伝:本

 

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サラリーマンです。

最近、会社員生活に行き詰まりを感じていましたが、この本を読んで、「ひとりビジネス」を始める勇気が出ました!ありがとうございます。

「起業なんて、とんでもない」「特別な能力のない自分には、何もできっこない」と思っていたけれど、「私でも、始められそう!」いや、むしろ、「何か始めなきゃ!」と、ヤル気が湧いてきました。

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起業をするときの風景って、まず大体が一人なんですよね。そして、大体、自宅なんです。超地味だし、相談相手いないし、黙々とノートパソコンとにらめっこするのが、だいたいの独立後の景色なんじゃないでしょうか。この本はそのリアリティをよく体験できるうえ、具体的に何をしたら良いのかアクションもわかりやすくまとまっています。また、こういう起業本で大切なのが「わくわくする」ということ。サラリーマンが読んで、背中を押して貰えるのがいいですね。

絶対成功「好きなこと」で起業できる(アスカビジネス):三宅哲之:本

 

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天職デザイナーの三宅哲之さんが起業直後の 試行錯誤や失敗談も包み隠さず盛り込んだ、 たのしく継続できる起業準備の指南書。 1年半以上かけて、じっくり起業準備に 取り組みたい方にピッタリな一冊です。 目次に沿って順番に一つひとつ取り組むことで、 パズルのピースを埋めるように起業準備が整って いきます。

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起業をするなら好きなことでビジネスしたい、そうお考えの人も多いはず。好きなことで起業をしている著者の実体験に基づき、サラリーマン時代から独立のステップが記載されていることが最大の魅力で、失敗体験も勉強になります。

集客・マーケティングから会社設立、資金調達まで起業の疑問と不安がなくなる本:中野裕哲:本

 

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著者は創業のアドバイザーとして有名な人物。

読み進むとなるほどと得心する記述が多い。

いくつか疑問に思うところもあるがおおむね有益な内容と思う。

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起業本って、読んでも読んでもアクションに踏み出せない、なにか満足感を得られないとしたら、それは「全体像がわからないから」という原因があります。起業に向けてテンションが上がっているうちに、こういう教科書のような本を一度手にとって、全体像を把握しておくのが良いかと思います。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術:マイケル・E.ガーバー,MichaelE.Gerber,原田喜浩:本

 

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物語風に書かれていて読みやすい。

実際に事業を起こして失敗している人にアドバイスをしながら理想的な起業とは何かを説く。

「起業家」「マネジャー」「職人」という三つの概念を持ち出して説明する様におもわず、「おお。

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さてここまで、個人事業主のような堅実な起業方法にフォーカスしてきましたが、もし会社を大きくする場合。要するに人を雇用する場合、どのような心構えが必要なのか、コチラの本はずーーっと売れ続けている定番本ですね。

成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語:神田昌典:本

 

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リストラされた社員がいろいろな機会を捉え、努力して邁進して、事業に成功する。これが序章のような位置づけです。そこから物語が実際には始まっていきます。成功してもどん底のような不幸にまみれていきながら、生きるヒントならぬ、成功者の不幸に陥らないヒント、のような話になっていきます。

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神田昌典氏の著作はどれも読みやすく工夫されていますが、こちらの本も凄い没入感のもとあっという間に読めてしまう本。内容としては、成功の裏に隠された苦悩がテーマの小説なのですが、独立から創業、苦節を経てはじめて社員を雇用、ステップアップするように起業体験記が読めるのだから、お買い得。

起業のファイナンス 増補改訂版 ベンチャーにとって一番大切なこと:磯崎哲也:本

 

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間違いなく、ここ最近のスタートアップが事前に知っておくべき情報が満載でした。 そして、知ることで自分を守るための知恵がここにあり、グノシーのような創業者が追い出される悲劇を生み出さないためにはこうした知的武装こそが経営の原点なのだなと感じました。 今、知られたことが武器であり、知らない人よりも一歩先へ進んだとも感じられます。

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着眼大局、着手小局というように、スモールスタート(つまり、一人で自宅で起業)は理に適っています、一方ではビジネスを大きくしたいなと思う意欲的な方におかれましては、数年後にも起こりえるかもしれない自分の会社の資金調達、またはその商談にむけて、ファイナンスの知識は必須です。起業のファイナンスに関わる本ってなかなかドンピシャが無かったのですが、キャピタリストとして著名な著者・磯崎氏によるこちらの本はこのジャンルで定番化。内容も、さすがにわくわくはしませんが、眼から鱗が多い本です。もはや必読クラスの扱いで各種起業家に崇められていますので、手にとって見て下さい。

「ハーバード流交渉術」とか超ぬるい、橋下徹式交渉術

「行列のできる法律相談所」時代から頭角を現し、大阪府知事・大阪市市長・維新の党代表代行を経た橋下徹氏。政治家に転身する前には「交渉術」の書籍がいくつかあり、実はその内容はとても参考になる良書だということが、大阪府知事に立候補してから夜に知れ渡ることとなるのです。

現在は、「大阪都構想」を論点とした選挙で破れ、引退表明。しかし益々今後が気になる彼の動向をチェックする前に、いくつか書籍を通じて、おさらいしてみませんか。

なお、当ブログは特定の政治指向についての意見は表明しないようにしているつもりですし、直接的な政治がらみの本はピックアップしていませんが、橋下徹氏をポジティブな方向に認めている方向の記述となっているのは、本が面白いかどうかの話として捉えていただければと思います。

最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72:橋下徹:本

 

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「交渉の途中で,自分の発言の不当性や矛盾に気付くことがたまにある... 運悪く相手方に気づかれてしまったら,仕方がない. こんなとき私がよく使うテクニックがある.相手方に無益で感情的な論争をわざとふっかけるのだ..... さんざん話し合いを荒らしまくっておいて,最後の決めぜりふにもっていく 『こんな無益な議論はもうやめましょうよ。こんなことやってても先に進みませんから』 自分が悪いのに、こう言って終わらせてしまうのだ....これは有効だと思う」

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この本、私は入手するのに4000円かかりました。2008年頃でしょうか。というのも、彼が大阪府知事選挙に立候補した段階では「中古」しか販売されていなかったわけですが、Amazonマーケットプレイスで膨大な値上がりになったのですね。その前からレビュースコアも高かった良書だと記憶をしているのですが、当時論客として注目を浴びつつあった橋下徹氏の秘密を知るために、そして大阪府知事選挙への出馬、そして当選という躍進とともに、本書の価値がとんでもなく上がっていったと記憶しています。(4000円で買った後、図書館で読めばよかったと気付くも、時既に遅しでした。)
ご安心ください、いまは1500円くらいに落ち着いていますので、常識的な価格で取り寄せできますね。私は高く買ったがために、ありがたく読んでいますが、内容はやはり独特の交渉術。この本を読むと、彼の記者会見ないしはディベート能力の一端を知ることができます。また、「負けない」という意味も深く分かります。

図説心理戦で絶対負けない交渉術:橋下徹:本

 

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この本の著者は、弁護士さんなので、弁護士の視点から見た交渉術に重点が置かれ、記述されています。

橋下弁護士は(自分も他人から聞いた話なので、定かではないのですが)、ヤ○ザ(・・・あえて「ヤ○ザ」と伏せさせていただきます・・・)な人達と交渉を重ね、弁護士としての実績を積み重ねてきた、凄腕の弁護士、と聞いたことがあります。

それだけに、本書では、かなりハードな交渉術が記述されていて、やっぱり「弁護士さん」は大変な仕事をしているんだなぁ・・・と一般人としては、感じてしまいました。

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こちらも絶版の図書ですが、橋下徹氏が著者となっている貴重な本ですね。おっと、こちらは私が本日見る限り6000円となっています。。。残念ながらいま手元になく、当時立ち読み等で内容を得たわけですが、買っていたら貴重でしたね。
先ほどの「最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術」とあわせて、彼の当時の交渉術は、信頼関係をもとにしない交渉術となっています。お互いの利害を突き合わせる「ハーバード流交渉術」とか、この視点からいうとなまぬるいんです。でも、そういう交渉シーンって生きてたらある気がしませんか?または、怖いもの見たさで知っておきたいなって思いませんか?
今では、そんなハードな交渉の反復を行う日々が、今の橋下徹氏を作り上げているのかと理解すると、やはりディベートの達者さには合点がいくものです。

橋下式絶対負けないケンカ術(祥伝社黄金文庫):向谷匡史:本

 

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橋下徹氏の言動を兵法三十六計に当てはめて解説している点が面白いと思います。兵法三十六計自体も面白いモノですが、現実社会に使えるように現代風に当てはめるのはなかなか難しい。これを事例として大阪の橋下市長の報道事実に当てはめるとどうなるか。

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さて、橋下徹氏が著者となった交渉術の本は上記2冊のみ。ここからは、第三者が彼を分析する著作となりますが、著者も著者で夜の世界や裏社会をテーマとする人らしく、腕利き弁護士である橋下徹氏を独特の視点で捉え分析するには、またユニークな本となったのは間違いない。そもそも交渉や弁解・説得を「ケンカ」とひとくくりにした本書。「負け試合だが、負けをあえて認めて、勝ちにする」とか、知らない人からすると丸々損失でしかないですね。生きてたら、こういうの必要な日、くるよね・・・?

愛と野望と橋下徹:丸山和也:本

 

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今や時の人、橋下氏を鋭く観た論評です。

知られざる内面を垣間見た内容でした。

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橋下徹氏ともし交戦するのであれば、どうするか?そんな、ある意味一生そんな機会なくていいしと思ってしまう話が詰め込まれた本書。しかし、橋下徹氏の交渉術を読んで、ちょっと好戦的になってしまった身からすると、怖いもの見たさでつい本書を開いてしまう。。著作者は、同じく「行列のできる法律相談所」で橋下徹氏と活躍した丸山和也だから、納得の一冊です。

橋下徹のかけひきで負けない話し方の技術:松本幸夫:本

 

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橋下さんの、政治の主張は別にして、何故人を惹き付けて議論が上手いのか、その秘密が良くわかりました。

話し方の本としてもおもしろく読めました。

おすすめ。

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上記までのご紹介で、橋下徹氏の交渉術の妙はアウトラインおわかり頂けたと思いますが、もう一点。彼は話すのがとても上手で、頭いいな~って思うんですよね。話し方系の本はたくさんありますが、これは攻撃力にパラメータ全部ふったような本です。しかし、そこら辺の「キャッチコピーの書き方」みたいな本と、本質的に言ってることは同じなのも、おもしろい。読後感としては「興奮」「好戦的」の一言で、確実に攻撃力は上がる本ですね。