「ハーバード流交渉術」とか超ぬるい、橋下徹式交渉術
「行列のできる法律相談所」時代から頭角を現し、大阪府知事・大阪市市長・維新の党代表代行を経た橋下徹氏。政治家に転身する前には「交渉術」の書籍がいくつかあり、実はその内容はとても参考になる良書だということが、大阪府知事に立候補してから夜に知れ渡ることとなるのです。
現在は、「大阪都構想」を論点とした選挙で破れ、引退表明。しかし益々今後が気になる彼の動向をチェックする前に、いくつか書籍を通じて、おさらいしてみませんか。
なお、当ブログは特定の政治指向についての意見は表明しないようにしているつもりですし、直接的な政治がらみの本はピックアップしていませんが、橋下徹氏をポジティブな方向に認めている方向の記述となっているのは、本が面白いかどうかの話として捉えていただければと思います。
最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72:橋下徹:本
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「交渉の途中で,自分の発言の不当性や矛盾に気付くことがたまにある... 運悪く相手方に気づかれてしまったら,仕方がない. こんなとき私がよく使うテクニックがある.相手方に無益で感情的な論争をわざとふっかけるのだ..... さんざん話し合いを荒らしまくっておいて,最後の決めぜりふにもっていく 『こんな無益な議論はもうやめましょうよ。こんなことやってても先に進みませんから』 自分が悪いのに、こう言って終わらせてしまうのだ....これは有効だと思う」
出展図説心理戦で絶対負けない交渉術:橋下徹:本
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この本の著者は、弁護士さんなので、弁護士の視点から見た交渉術に重点が置かれ、記述されています。
橋下弁護士は(自分も他人から聞いた話なので、定かではないのですが)、ヤ○ザ(・・・あえて「ヤ○ザ」と伏せさせていただきます・・・)な人達と交渉を重ね、弁護士としての実績を積み重ねてきた、凄腕の弁護士、と聞いたことがあります。
それだけに、本書では、かなりハードな交渉術が記述されていて、やっぱり「弁護士さん」は大変な仕事をしているんだなぁ・・・と一般人としては、感じてしまいました。
出展先ほどの「最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術」とあわせて、彼の当時の交渉術は、信頼関係をもとにしない交渉術となっています。お互いの利害を突き合わせる「ハーバード流交渉術」とか、この視点からいうとなまぬるいんです。でも、そういう交渉シーンって生きてたらある気がしませんか?または、怖いもの見たさで知っておきたいなって思いませんか?
今では、そんなハードな交渉の反復を行う日々が、今の橋下徹氏を作り上げているのかと理解すると、やはりディベートの達者さには合点がいくものです。
橋下式絶対負けないケンカ術(祥伝社黄金文庫):向谷匡史:本
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橋下徹氏の言動を兵法三十六計に当てはめて解説している点が面白いと思います。兵法三十六計自体も面白いモノですが、現実社会に使えるように現代風に当てはめるのはなかなか難しい。これを事例として大阪の橋下市長の報道事実に当てはめるとどうなるか。
出展
ご安心ください、いまは1500円くらいに落ち着いていますので、常識的な価格で取り寄せできますね。私は高く買ったがために、ありがたく読んでいますが、内容はやはり独特の交渉術。この本を読むと、彼の記者会見ないしはディベート能力の一端を知ることができます。また、「負けない」という意味も深く分かります。