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本に関わる仕事をしてます。本たくさん読みます。

起業の準備をしている人に薦めたい超現実的な本

起業といえば、少し前は上場または売却によるイグジットを前提としたものが多かったように思いますが、現在では「独立」「フリーランス化」「個人事業」など、生きる手段としての非・サラリーマンとしての”起業”が語られるようになったとも思います。

つまりは、時間も金銭も拘束されたサラリーマンではなく、時間と金から開放された事由な生き方を追求する結果、その選択肢としての起業、実態としては少し事業体っぽいフリーランスまたは家業、そういう選択をする人が増えているのではないかと。

起業の準備におすすめな本をピックアップしていますが、その前提として「まず、食っていく」という点にフォーカスをしながら、目線を高めていく本をご紹介できればと思います。

なお、資金調達をするようなビッグビジネスについては、この記事でも一部触れていますが、別途選書してご紹介しようかなと思っています。

1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法:クリス・ギレボー,本田直之:本

 

気になったレビュー

価格設定を低くすると要望やクレームが多くなり、価格設定を高くすると要望もクレームもなく、スムーズなサービスを提供できるというのが、自分の中ですごく刺激を受けたところでした。

人が良すぎるせいか、安請け合いをしてしまいがちなので、やっぱりこれは疲れるだけのスパイラルに入っているのだなと……。

自分の提供できる「価値」を見直すきっかけとなった、いい本でした。

出展
2013年の発売以来、未だ本屋でも平積みされている名著。サラリーマンや主婦層にも支持を広げているばかりでなく、学生にもオススメなのですが、読みやすい文体なだけでなく、1万円起業の内容にあったエピソードも充実していて読み応えがあるのが嬉しいところ。いきなり独立をしたり、借金をしたり資金調達をするのではなく、まずは自分の内面にある価値を探しだすという健全な読後のアクションに向けてテンションがあがることも、この本が支持されている理由なのではないでしょうか。

マンガでわかる1万円起業:クリス・ギレボー,あいはらせと,本田直之:本

 

気になったレビュー

活字もマンガ版も読ませて頂きました。 起業したいと漠然ながら考えている人へ起業への軸を作ってくれる良書のマンガ版である。 マンガ版は大抵は活字の原書への手引書ではあるが、こちらはマンガ版でありながらハイクオリティな出来で活字の原書に引けを取らない。

出展
「1万円起業」の漫画版としてこちらもオススメ。私は、原作「1万円起業」を紹介してあげてしてテンションがあがったものの、その後のアクションに移せていない知人に、漫画版もおすすめしておきました。「テンションが上がる」「わくわくする」という意味ではこちらも高クオリティをお約束します。

ひとりビジネスの教科書:自宅起業のススメ:佐藤伝:本

 

気になったレビュー

サラリーマンです。

最近、会社員生活に行き詰まりを感じていましたが、この本を読んで、「ひとりビジネス」を始める勇気が出ました!ありがとうございます。

「起業なんて、とんでもない」「特別な能力のない自分には、何もできっこない」と思っていたけれど、「私でも、始められそう!」いや、むしろ、「何か始めなきゃ!」と、ヤル気が湧いてきました。

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出展
起業をするときの風景って、まず大体が一人なんですよね。そして、大体、自宅なんです。超地味だし、相談相手いないし、黙々とノートパソコンとにらめっこするのが、だいたいの独立後の景色なんじゃないでしょうか。この本はそのリアリティをよく体験できるうえ、具体的に何をしたら良いのかアクションもわかりやすくまとまっています。また、こういう起業本で大切なのが「わくわくする」ということ。サラリーマンが読んで、背中を押して貰えるのがいいですね。

絶対成功「好きなこと」で起業できる(アスカビジネス):三宅哲之:本

 

気になったレビュー

天職デザイナーの三宅哲之さんが起業直後の 試行錯誤や失敗談も包み隠さず盛り込んだ、 たのしく継続できる起業準備の指南書。 1年半以上かけて、じっくり起業準備に 取り組みたい方にピッタリな一冊です。 目次に沿って順番に一つひとつ取り組むことで、 パズルのピースを埋めるように起業準備が整って いきます。

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出展
起業をするなら好きなことでビジネスしたい、そうお考えの人も多いはず。好きなことで起業をしている著者の実体験に基づき、サラリーマン時代から独立のステップが記載されていることが最大の魅力で、失敗体験も勉強になります。

集客・マーケティングから会社設立、資金調達まで起業の疑問と不安がなくなる本:中野裕哲:本

 

気になったレビュー

著者は創業のアドバイザーとして有名な人物。

読み進むとなるほどと得心する記述が多い。

いくつか疑問に思うところもあるがおおむね有益な内容と思う。

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出展
起業本って、読んでも読んでもアクションに踏み出せない、なにか満足感を得られないとしたら、それは「全体像がわからないから」という原因があります。起業に向けてテンションが上がっているうちに、こういう教科書のような本を一度手にとって、全体像を把握しておくのが良いかと思います。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術:マイケル・E.ガーバー,MichaelE.Gerber,原田喜浩:本

 

気になったレビュー

物語風に書かれていて読みやすい。

実際に事業を起こして失敗している人にアドバイスをしながら理想的な起業とは何かを説く。

「起業家」「マネジャー」「職人」という三つの概念を持ち出して説明する様におもわず、「おお。

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出展
さてここまで、個人事業主のような堅実な起業方法にフォーカスしてきましたが、もし会社を大きくする場合。要するに人を雇用する場合、どのような心構えが必要なのか、コチラの本はずーーっと売れ続けている定番本ですね。

成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語:神田昌典:本

 

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リストラされた社員がいろいろな機会を捉え、努力して邁進して、事業に成功する。これが序章のような位置づけです。そこから物語が実際には始まっていきます。成功してもどん底のような不幸にまみれていきながら、生きるヒントならぬ、成功者の不幸に陥らないヒント、のような話になっていきます。

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出展
神田昌典氏の著作はどれも読みやすく工夫されていますが、こちらの本も凄い没入感のもとあっという間に読めてしまう本。内容としては、成功の裏に隠された苦悩がテーマの小説なのですが、独立から創業、苦節を経てはじめて社員を雇用、ステップアップするように起業体験記が読めるのだから、お買い得。

起業のファイナンス 増補改訂版 ベンチャーにとって一番大切なこと:磯崎哲也:本

 

気になったレビュー

間違いなく、ここ最近のスタートアップが事前に知っておくべき情報が満載でした。 そして、知ることで自分を守るための知恵がここにあり、グノシーのような創業者が追い出される悲劇を生み出さないためにはこうした知的武装こそが経営の原点なのだなと感じました。 今、知られたことが武器であり、知らない人よりも一歩先へ進んだとも感じられます。

出展
着眼大局、着手小局というように、スモールスタート(つまり、一人で自宅で起業)は理に適っています、一方ではビジネスを大きくしたいなと思う意欲的な方におかれましては、数年後にも起こりえるかもしれない自分の会社の資金調達、またはその商談にむけて、ファイナンスの知識は必須です。起業のファイナンスに関わる本ってなかなかドンピシャが無かったのですが、キャピタリストとして著名な著者・磯崎氏によるこちらの本はこのジャンルで定番化。内容も、さすがにわくわくはしませんが、眼から鱗が多い本です。もはや必読クラスの扱いで各種起業家に崇められていますので、手にとって見て下さい。