BOOKUMA的おすすめ書籍ランキング

本に関わる仕事をしてます。本たくさん読みます。

就活本、転職本、起業本、投資本。…「ドラゴン桜」三田紀房氏の面白いマンガまとめ

ドラマにもなった「ドラゴン桜」が代表作ということになりますでしょうか、個人的には面白いマンガが多くて代表作として安易に紹介してしまうのも忍びないのですが、三田紀房氏のマンガも全部買いの勢いで揃えています。(マンガって、普通の本よりお金かかるんですけどね・・・)

就活、転職、起業に投資と幅広くテーマを広げながら、(投資のインベスダーZは連載中ですが)基本的に10巻~20巻で完結しているコンパクトさも魅力的。

5シリーズを紹介します。

ドラゴン桜(1)(モーニングKC):三田紀房:本

 

気になったレビュー

「一人一人の個性を尊重し、人間性と思いやりの心を育む」この作品に登場する教師の一人の言葉ですが、こんな漠然としたスローガンのもと、面白くもない授業を押し付けられているのが今の子供ではないでしょうか。

これでは勉強が嫌いになっても仕方ありません。

正直言って、東大にさえ入れば人生ラクできるという桜木の言葉には引っかかるものがあります。

...続きを読む

出展
とても詳しい先生役の登場人物がいて、突拍子もない性格をしており、一見意味不明な課題を与えるが、考えぬかれていて合理的。こんな芸銃が固まったのは、この本からですかね。「勉強本」もまた数々のおすすめ本がありますが、本書もエントリーしています。各種のトンデモ勉強法は理にかなっていると思いますが、一番は「卓球数学」ですね。詳しくはぜひ読んでみてください。

銀のアンカー1(ジャンプコミックスデラックス):三田紀房,関達也:本

 

気になったレビュー

「ドラゴン桜」就活版。

就活請負マンガ。

ヘッドハンティングのプロで「草刈機」の異名を持つ白川が、「思い立ったら即行動」北沢千夏と、自称「ダメ学生」田中雄一郎に就活のポイントをアドバイスしていくという内容。

...続きを読む

出展
就職活動をする学生にとてもオススメな本。自分の価値の出し方、市場との向き合い方など、その後の「エンゼルバンク」「インベスターZ」でも元となっている論調が個々で語られていますが、これまた「全てを知っている大先輩」が、「何も知らない主人公(読者が投影する人物)」に物事を教えるスタイルで、読みやすい。

エンゼルバンクドラゴン桜外伝(1)(モーニングKC):三田紀房:本

 

気になったレビュー

「ドラゴン桜」では受験を、「銀のアンカー」では就職を、「マネーの拳」では起業を、それぞれ描いてきた三田さんが、「エンゼルバンク」では、転職を描く。しかも、「ドラゴン桜」の続編となっていて、主人公はなんと、あの女教師・井野。桜木や水野も登場する。転職を悩んでいる人にはお勧めです。

出展
「エンゼルバンク」で語られている究極の人材活用方法である「日本支配計画」(=人材流動化計画)には、実は元ネタがあり、人材派遣・転職のエキスパートである長井亮氏が当時携わっています。その道のプロを丹念に取材しマンガに落としこむことで、読み応えのある作品を作り出しているのが三田紀房氏の所業でしょうか。「その道のプロを丹念に取材」という意味ではインベスターZも同様です。

マネーの拳1(ビッグコミックス):三田紀房:本

 

気になったレビュー

ビジネスの基本'1設備投資は安く'2売上が季節に左右されない'3商品ロスが少ない僕がもう1つ加えるとすると'4業種はロケーション(地域や国などミクロ、マクロな視点で)を考えた上で'4は飲食店なら一番気をつけなければいけません。

でもいい場所は家賃が高い。

すぐ競合が近くにできる。

...続きを読む

出展
起業プロセスを漫画で読める本って意外と少なく、マネーの拳はそのジャンルでは間違いなく選ばれ続けている本でしょうか。こちらも「全てを知っている大先輩が、トンデモ修行方法を提示する」という三田氏安定の芸風が発揮されております。三田氏が「最強のビジネス」と例えるのば、タバコ屋。それに主人公が応じたどり着くのは、今でいうユニクロのような事業。そのプロセス、技術力の開拓、一通り成功への道が記されているように思います。

インベスターZ(1)(モーニングKC):三田紀房:本

 

気になったレビュー

一気に読み切りました。株式投資だけでなく、貨幣の歴史など周辺雑学も学べて興味深い。株取引をしない人でも、社会を見る切り口のひとつを学べる。学生にもおすすめ。

出展
こちらも「エンゼルバンク」と同様にプロの投資家が携わっており、各巻の巻末にインタビューが出てきます。DMMやユーグレナ、堀江貴文氏など実在する企業・人も出てきて興味深く読み進めることができますが、何より私が参考になったのは「戦時中の株」や「お金の歴史」。まだ連載中で、結論がとても気になる程度に、ストーリーも練られています。