BOOKUMA的おすすめ書籍ランキング

本に関わる仕事をしてます。本たくさん読みます。

飲食店経営者が読みたいノンフィクション・ビジネス書

居酒屋、カフェ、レストランなど飲食店の関係者であれば、座学中心のビジネス書ではなく、やっぱり史実に基づいた起業体験記、本人が明かした熱狂的な体験こそが、血となり肉となるのではないでしょうか。下記厳選7書は、飲食店関係者、経営者、将来独立を考える人ならおすすめできます。

俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方:坂本孝:本

 

気になったレビュー

業界の常識を覆したビジネスモデルを作り上げる過程やロジックを説明してある前半はとても面白いです。

どんなビジネスでも高い粗利率を確保することがいろはの「い」なのにその逆を行く仕組みを軌道に乗せる過程は興味が尽きません。

後半は、社員等の会社や経営陣に向けた決意表明や賞賛、賛辞、謝辞のオンパレードで食傷気味になります。

...続きを読む

出展
「俺のイタリアン」は、奇抜なアイデアで勝ったのではなく、競合の財務諸表分析といった業界分析から見つけた実に堅実な挑戦方法であったことがわかる一冊。

サイゼリヤ革命―世界中どこにもない“本物”のレストランチェーン誕生秘話:山口芳生:本

 

気になったレビュー

正垣氏はご自身も40代まで現場で働いているので、綺麗事抜きの経営哲学を持っている。

某マク●ナルドの原●氏にも読ませたい……。

利益第一主義で客や従業員のことは2の次になってしまっている無能な経営者はこれを読むべき。

...続きを読む

出展
サイゼリア、全国に広まりましたが、理念ありきで工夫を創出するタイプのレストランチェーンとして、また他にない事例が備わっています。書籍自体も、しっかりインタビューに基づき丁寧に描かれた力作。

鳥貴族「280円均一」の経営哲学:大倉忠司:本

 

気になったレビュー

2013年7月3日、実際に食事をしてみる。

なるほど、活気を呈していました。

みなさまのご活躍を祈りつつ自分の仕事を語れる人は少ないのでは。

...続きを読む

出展
2014年に上場した「鳥貴族」は、実はとてもしっかりした理念主導型カンパニー。実際に鳥貴族にいってみると理念の浸透度、またはさりげない箇所にも一貫した姿勢を感じる様に、すっかりファンになってしまうものです。飲食や小売は、長続きしてほしいなとさりげなく思わせる文化づくりが、成功の秘訣なのでしょうか。

熱狂宣言:小松成美:本

 

気になったレビュー

生きる上でのノウハウ、生きる上での活力を貰えた。

そして自分はどんなにちっぽけだったのだろうと見つめ直すキッカケを与えてくれた。

そんな一冊です。

出展
1ブランド(または1ブランドグループ)の突破型であるワタミ、鳥貴族とは対極に、ブランドを多種展開することでリスクヘッジを行う飲食店グループの「ダイヤモンドレストラン」。昨今、ワタミが不調なことを思うと、ブランド多種展開のメリットを感じずにいられません。さてこの本は、ビジネスのヒントを得る本という側面より、病気をカミングアウトしながらエネルギッシュに走り続ける社長からエネルギーをもらう本という位置づけでしょうか。

日本スターバックス物語──はじめて明かされる個性派集団の挑戦:梅本龍夫:本

 

気になったレビュー

すごく面白いスターバックス・ストーリーです。

読んでいて、一緒にワクワク、ドキドキを体験できます。

日本のスターバックスという、それまでの日本になかった、まったく新しいコンセプトのお店を、どうやって人々が創っていったか、そして、それを日本に根付かせていったか、ただただ努力だけでなく、それに支えられた運命とか、巡り合わせとか、そういったものも感じさせてくれる非常に面白い壮大な「ストーリー」として読むことができました。

...続きを読む

出展
いまや国内1000店舗、年商1200億円となる「スターバックス・ジャパン」ですが、1992年の段階で、未だアメリカにしかなかった「スターバックス」に手紙をだしたサザビーリーグ社超すごいです。15年後にいまのスタバになっているかもしれない「未上陸ブランド」を、あなたは言い当て、ビジネスに巻き込むことができますか?でも、この本を読んだあとだと、ちょっと出来るようになる気がするんですよね。

すごい朝礼(たった15分の習慣で人生が変わる):大嶋啓介,「元気が出る本」出版部:本

 

気になったレビュー

朝礼で日本を変えようとしている居酒屋てっぺんの経営者である大嶋啓介氏の新刊。

解説でイメージトレーニングのパイオニアである西田文郎氏の言葉もあり非常に論理だった本になっている。

ただ元気がよければそれで良いわけではないが、今の日本にとってはある意味、ただ元気がよければそれで良いレベルにも達していないからある意味、論理だっていなくても良かったかもしれない。

...続きを読む

出展
超元気でパワフルな「居酒屋てっぺん」は各所で話題となっていましたが、飲食店がメインではなく「会社の理理念を実現するための手段」であることがなによりもユニークなところ。

青年社長〈上〉(角川文庫):高杉良:本

 

気になったレビュー

そもそも飲食産業が嫌いである。

なぜなら働いている人が幸せでないから。

トップだけ幸せな構造を持っている最底辺の産業である。

...続きを読む

出展
飲食店の創業記録を丁寧に描き起こした小説として、この本は外せません。いまは渡邉美樹氏の理念に冷ややかな目で見る向きもありますが、起業を考えている人にとって本の面白さは約束できます。当ブログでも、何度か紹介している書籍です。