20代社長のとんでもない苦労を綴った本
20代のうちに、人格がねじ曲がるような挑戦・挫折・失敗をしてきた人たち。その後人生がどのように羽ばたいていくのか、経験の価値だけ私達とは差が開いていくのでしょうね。ならばせめて、主に自伝で綴られる「20代でのとんでもない苦労」を、疑似体験させてもらおうではありませんか。 一部、出版年月日が30代になってからの書籍もありますが、主に20代の頃に起こった苦労が綴られています。また今回は20代になるべく限定したため、例えば堀江貴文氏は主に30代での活躍が記されている書籍が多く、今回選書からは外れています。
渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉(幻冬舎文庫):藤田晋:本
リブセンス〈生きる意味〉:上阪徹:本
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前近代的な起業家や経営者みたいに、今後は年商うん億円にしてやるとか、そういう話がほとんど出てこない。
六本木ヒルズにオフィスを構えたいだとか、従業員を何千人にしたいとか、そういううわっつらのスペック的な話は皆無。
別に清貧を気取っているわけではなさそうだ。
出展ウィルゲート逆境から生まれたチーム:小島梨揮:本
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若い経営者というのは私にとって尊敬するべき方々ではありますが、例えば平成になってから創業し、一度は年商が数億円になったとして、その後10年以上その状態を維持した企業というのはどれだけあるでしょうか。
びっくりする程に少ないものです。
正直申し上げて、運がいいだけでも一度は成功できる。
出展20代で未熟だったから、彼は一度失敗したのか。恐らく違くて、30代であろうば40代であろうが、人間力の未熟さとの戦いはあるのではないかと思うと、もはや彼は人生の先輩のように思えてくるものです。
30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由:杉本宏之:本
追われ者―こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた:松島庸:本
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企業家の創業時の想いが、企業が成長していく中で、意図せずとも歪んでいくプロセスが明快に書かれています。ベンチャー企業の中に、投資ゲームをするプレイヤーが入り込み、やがて徐々に資本構成が変化していく中で、意図せざる結果に至った様子が手に取るようにわかります。
出展こんな僕でも社長になれた:家入一真:本
気になったレビュー
いいレビューがついていても、読んでみるとそこまでではないという経験をこれまで沢山してきましたが、この本に関しては、これだけの評価を受けていることがよくわかりました。
軽蔑されるのが怖くてこれまで過去のことを語らなかったと筆者は書いていますが、苦しんだこと、そこから一歩ずつ出来ることを積み上げていく様から、実直な人柄が伝わってきました。
途中からその半生を一緒に歩いているような錯覚に襲われ、最後は涙が止まりませんでした。
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