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本に関わる仕事をしてます。本たくさん読みます。

20代社長のとんでもない苦労を綴った本

20代のうちに、人格がねじ曲がるような挑戦・挫折・失敗をしてきた人たち。その後人生がどのように羽ばたいていくのか、経験の価値だけ私達とは差が開いていくのでしょうね。ならばせめて、主に自伝で綴られる「20代でのとんでもない苦労」を、疑似体験させてもらおうではありませんか。 一部、出版年月日が30代になってからの書籍もありますが、主に20代の頃に起こった苦労が綴られています。また今回は20代になるべく限定したため、例えば堀江貴文氏は主に30代での活躍が記されている書籍が多く、今回選書からは外れています。

渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉(幻冬舎文庫):藤田晋:本

 

気になったレビュー

赤裸々すぎて素晴らしい。

勢い"だけ"でやってきたんだな、と思った。

彼のような人が企業しても9割9分つぶれる、本を読んでそう思った。

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出展
31歳ころに出版された本で、すなわち最年少上場をさせた26歳の頃でさえ道半ばの状態に書かれています。その8 年後、サイバーエージェントが一旦完成度を増した後に出版された「起業家」(2013年4月)の書籍では、「前作の【渋谷ではたらく社長の告白】ほうが生々しくて面白い!」というレビューが多くつきました。サイバーエージェントがどうなっていくのか誰もわからなかった頃、過渡期に書かれた当時の荒く熱い雰囲気が伝わってきます。突出した20代が、突出したステージに歩を進めると、やはり出会う苦節も突出していると。

リブセンス〈生きる意味〉:上阪徹:本

 

気になったレビュー

前近代的な起業家や経営者みたいに、今後は年商うん億円にしてやるとか、そういう話がほとんど出てこない。

六本木ヒルズにオフィスを構えたいだとか、従業員を何千人にしたいとか、そういううわっつらのスペック的な話は皆無。

別に清貧を気取っているわけではなさそうだ。

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出展
サイバーエージェント社の26歳(正確にはその後のアドウェイズ社26歳2ヶ月)を超す25歳での最年少上場を果たした、リブセンス村上氏。ライターの取材に基づく出版であり自伝ではないものの、そして苦労話は主だったものはないものの、彼の価値観や、そこに新世代・ニュータイプのビジネスパーソンの姿を描かずにいられないところです。

ウィルゲート逆境から生まれたチーム:小島梨揮:本

 

気になったレビュー

若い経営者というのは私にとって尊敬するべき方々ではありますが、例えば平成になってから創業し、一度は年商が数億円になったとして、その後10年以上その状態を維持した企業というのはどれだけあるでしょうか。

びっくりする程に少ないものです。

正直申し上げて、運がいいだけでも一度は成功できる。

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出展
リブセンスと同じく「SEO対策」がこの頃の20代前半の若者にとって莫大な市場ニーズとの距離を縮めるなか、ウィルゲートの小島氏もまた、「SEO対策」すなわち検索エンジン市場の拡大に乗り成功を収める。しかしながら、雇った社員に恨まれるリーダーの壮絶な苦悩は、やはり自分事に置き換えると体中が痒くなる感覚に見舞われるもの。彼も全身を針で刺される感覚で過ごしただろうし、その経験があるからこそ「ウィルゲート」の未来は明るいのではないでしょうか。
20代で未熟だったから、彼は一度失敗したのか。恐らく違くて、30代であろうば40代であろうが、人間力の未熟さとの戦いはあるのではないかと思うと、もはや彼は人生の先輩のように思えてくるものです。

30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由:杉本宏之:本

 
これも強烈な20代ですよねー。レビューでは淡白な感じの文章が気になるという声もあったものの、私はストーリーに没入してしまい、爆速で読めました。ゼロから起業し、着々と会社を大きくしていくプロセスも克明に描かれており、起業体験記としても読めるので一石二鳥ではないでしょうか。

追われ者―こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた:松島庸:本

 

気になったレビュー

企業家の創業時の想いが、企業が成長していく中で、意図せずとも歪んでいくプロセスが明快に書かれています。ベンチャー企業の中に、投資ゲームをするプレイヤーが入り込み、やがて徐々に資本構成が変化していく中で、意図せざる結果に至った様子が手に取るようにわかります。

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出展
26歳の若さで、日本企業として初の日米同時上場(米国NASDAQと東証マザーズ)させたクレイフィッシュ社元社長の、松島 庸氏の自伝。これも相当ヘビーな原体験です。自分の会社を奪われるって、まるで自分の体中を知らない人に触られる気持ち悪さ、拒絶感が頭をよぎります。

こんな僕でも社長になれた:家入一真:本

 

気になったレビュー

いいレビューがついていても、読んでみるとそこまでではないという経験をこれまで沢山してきましたが、この本に関しては、これだけの評価を受けていることがよくわかりました。

軽蔑されるのが怖くてこれまで過去のことを語らなかったと筆者は書いていますが、苦しんだこと、そこから一歩ずつ出来ることを積み上げていく様から、実直な人柄が伝わってきました。

途中からその半生を一緒に歩いているような錯覚に襲われ、最後は涙が止まりませんでした。

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出展
家入一真氏のことをあまりよく知らないと、「2014年都知事選に出馬した若い兄ちゃん」というちゃらい印象しか抱かないかもしれませんが、やはりネット業界を見守ってきた人からすればレジェンド級。2007年(当時28歳)に本書を上梓されました。過去を赤裸々に明かした内容には、弱かった彼の人物像が描かれており、レビューでも高いスコアを記録した良書となっています。

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