BOOKUMA的おすすめ書籍ランキング

本に関わる仕事をしてます。本たくさん読みます。

インダストリー4.0って何だ?本で学ぶ決定版

インダストリー4.0という言葉をよく聞くようになりました。とてもネット業界っぽいネーミングで、なにやら次の風潮のようですが、いろいろと書籍を漁り、自分なりに理解してみたところです。

要するにIOT(Internet of Things)の進化により、工場の革命が起こせそうだ、という話であり、私の理解では、「スーパーマリオメーカー」の全自動マリオのようなもので、全自動マリオと違うのは、個々のパーツがインターネット(又は工場内LAN)で繋がれていてセンサーや他の機器のシグナルを元に動く所。(え、乱暴すぎかな?)

www.youtube.com

工場の事例を先に作りこみたいドイツ、IOTを設計するためのOSとかをデファクトスタンダードにしたいアメリカ、日本はどうするの?というのが今日の立ち位置でしょうか。

あとは、インダストリー4.0的な工場を設計できるエンジニアが必要になるので、それこそ、スーパーマリオメーカーで鍛えていただければ。

詳しくは、書籍を手にとって見て下さい。

決定版インダストリー4.0―第4次産業革命の全貌:尾木蔵人:本

 

気になったレビュー

ドイツのインダストリー4.0が話題になっているので、書店で本書を購入した。

出張の行き帰りで、一気に読める読みやすい本である。

読後に感じたのは、ドイツがすごいというより、ドイツと米国と中国の3国の包囲網ができて、日本が地盤沈下していくのではないかという恐怖。

...続きを読む

出展
インダストリー4.0による世界の状況が分かりやすく解説されていますが、内容自体の奥深さはそこまで無い入門編として手に取ることができます。また、ドイツとアメリカが先行している様はある種手強いのですが、著者の意見としては、日本でも十分にチャンスがあるし、活用すべきだよ!という明るい話で締めくくられており、ビジネスチャンスを感じるところでもあります。

インダストリー4.0-ドイツ第4次産業革命が与えるインパクト-(B&Tブックス):岩本晃一:本

 

気になったレビュー

日本がどちらの陣営に付くかという視点では、筆者は国民性や価値観の同一性から、ドイツ側に付くことを進めています。他書にはアメリカ側に付いた方が日本人の強さを活かせるという意見もあり、日本陣営は一枚岩ではないと感じました。

出展
日本での活用を論じたい所ではあるものの、ドイツが手強いのは国家で取り組んでいるというところ。それを認識せざるを得ない丁寧なドイツ特集という感じ。インダストリー4.0がもたらす未来像が、本によって微妙に違うのが特徴なのですが、「オーダーメイド品が低コストで出来上がる」というのが主な主張のように感じます。

日本型インダストリー4.0:長島聡:本

 
欧州のコンサルティング会社「ローランド・ベルガー」がインダストリー4.0を考案したと言われているが、日本共同代表の長島聡氏という人物がおり、ドイツで「インダストリー4.0」のコンセプトづくりに参画したそうだ。えっ、いるじゃん日本の第一人者!遅れてると言われているがしっかり関わっていてある種安心をするわけですが、日本にとって耳障りの良い内容となっており、わくわくする本でした。

まるわかりインダストリー4.0第4次産業革命(日経BPムック日経ビジネス):日経ビジネス:本

 

気になったレビュー

IoS、CyberPhisicalSystemについての記述はない。

日経ビジネスのムック本は、内容のバランス、目の滑らない文章が素晴らしい。

日経ビジネスを年間購読していないなら、購入の価値ありと思う。

出展
さくっと理解するにはこの一冊もよいです。他にない特徴としては、欧米の企業へインタビューを敢行して、国家レベルの話し云々ではなく企業レベルのテンション感がつかめるところです。

メイカーズ進化論―本当の勝者はIoTで決まる(NHK出版新書471):小笠原治:本

 

気になったレビュー

人工知能が最近話題ですが、それもIoTで全てがつながっていくことも大きく、その時に世界がどう変わってしまうかについて、具体的な事例の中からわかりやすく、なるほどな新しいものの見方を提示してくださいます。

特に最終章は、はっとさせられました。

貨幣の交換の先にある行為の交換による経済。

...続きを読む

出展
インダストリー4.0という話は、世の中の風潮的なところでいうと3Dプリンターをはじめとするモノづくりの変容、「メイカーズ」に代表される流れに、IOTで自動化できるよね?というスマート工場の発想がもとになっているかと見受け、こちらの書も軽く手にとった次第です。インダストリー4.0のテーマだと国家戦略やVW、トヨタって話になるので、メイカーズ的な風潮で語られてる方が個人的にはわくわくする話もありました。