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本に関わる仕事をしてます。本たくさん読みます。

海外の神がかり的企業、起業家の本まとめ

海外の起業家は、日本のそれよりも「高成長」「高バリエーション」「高報酬」のイメージがあります。実際、シリコンバレー等では繁栄したエコサイクルのもと桁違いの売却やIPOのニュースも聞きますが、それだけではない”発想の大胆さ”なども参考になります。 強いては物語として凄いねではなく日本人からも傑人をもっと生み出したいと思うわけですけど、とりあえず実行できるかさておき、面白かった本をオススメします。

IKEAモデル―なぜ世界に進出できたのか:アンダッシュ・ダルヴィッグ,志村未帆:本

 

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もしかしたら今年のNo.1かもしれない本!starbucksもそうだが今日の偉大な企業には偉大な企業文化がある。

この本で言う「うちのやり方」だ。

そう、「うちの」と言えるかどうかが重要でよその「うちの」を本を読んでまねしたり、コンサルから教わってやっても、それは所詮文化として根付かない。

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出展
IKEAって日本でも急に根付きましたよね。スウェーデン発のグローバル企業として日本で771億円(2014年度)、世界で287億ユーロ(雑にまるめて3兆円)の売上を誇る家具・インテリアの巨人。ビジネス書レビューメディアで各所高い評価を得ておりオススメ。

顧客が熱狂するネット靴店ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか:トニー・シェイ,本荘修二,豊田早苗:本

 

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後書きも含めて412ページというページ数の多い翻訳書ですが、ストーリー自体も面白く、一気に読めました。

顧客や従業員に、思わず「ワオ!」と言わせるような素晴らしいカスタマー・サービス、コアバリュー、企業理念の重要性、善き企業文化(社内カルチャー)づくりが、善きカスタマー・サービスにつながっていくということ、そして、最終章で語られている、人は何故働くのか=ハピネスという、人生の目的に関する、深い哲学的な考察に至るまで、若干36歳の著者、ザッポス・ドットコムCEOのトニー・シェイ氏の考え方、生き方に感心させられました。

「変化を受け入れ、変化を推進する」というメッセージは、シリコンバレーで成功した企業群にも相通じるアメリカ的な良い意味での楽天主義に裏打ちされた思想だなと思うんですが、衰退を恐れ、萎縮傾向に或る日本企業が最も学ぶべきことなのではないかと思います。

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出展
特に通販サイトの事業者であれば必読書なのですが、それ以外でも単に面白いノンフィクション・ビジネス系の書籍をお探しなら、読みやすさもあわせて鉄板。サッポスはいまAmazonの傘下ですが、創業期には靴の在庫を仕入れすぎてキャッシュフローが回らなくなる苦労など、地味な経営努力が裏側にあることも感じさせます。

ジェフ・ベゾス果てなき野望:ブラッド・ストーン,滑川海彦(解説),井口耕二:本

 
前述のサッポスを買収したAmazonの本。自伝ではなくジャーアナリストによるヒアリングを中心に描かれており、客観的にAmazonを知ることができる点は評価されているところ。目線を高くして読まないと「凄い人だったね」で終わるばかりか、逆にここまでしないといけないのかと火傷します。

HowGoogleWorks(ハウ・グーグル・ワークス)―私たちの働き方とマネジメント:エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美:本

 

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新聞の広告を見て気になっていたのですが、昨夜立ち寄った書店で見かけて買ってみました。

まだ半分くらいですがとても面白いです。

ここで言う「面白い」には、新たな気付きや発見は勿論のこと、私にとって耳の痛いことやバツの悪いこと、そして読みながら考え直したり反省したりすることが数多く含まれています。

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出展
この本の最大の気付きは、「Googleは目新しいことをしている訳ではない」ということ。製品はユニークかもしれないが、経営に関してはきっと真似できるところが多いのではないかとも思うわけです。いや、「言うは易く行うは難し」がそのまま当てはまる事かもしれませんが。

イーロン・マスク未来を創る男:アシュリー・バンス,斎藤栄一郎:本

 

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一気に読んでしまいました。

確かに、今日技術的な大きな壁に挑み社会の限界を超えるというビジョンを持った企業体があまりに少ない。

利用と活用ばっかりで、本文中の表現を借りると「いかにクリックさせるかばかりを考えている。

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出展
Amazonのジェフ・ベゾスと同じく「真似できねーよこれは!」と思わせる天才起業家の話である。(いや、Googleだったら真似できるとうう話でもないのだが)そんな彼は、Paypalやテスラ・モーターズを筆頭に経営者として知られていくのですが、エンジニアとしての優秀しさが際立つものの、経営者としてはスティーブ・ジョブズと同じくクビになった過程もあるとのこと。読後感は気持ちよく、絶対真似できない天才の話だけど気持ちが上向くのも収穫。

スターバックス成功物語:ハワードシュルツ,ドリー・ジョーンズヤング,HowardSchultz,DoriJonesYang,小幡照雄,大川修二:本

 

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起業を目指す人や、現在の仕事に満足していない人にとって、将来へのヒントが満載されている。

[二階建て住宅用の土地に百階建ての高層ビルを建てることはできないのだ]という著者の言葉通り現在のスターバックス成功の理由は、初期の頃のビジョンを貫く為の様々な基盤整理、人材配置、長期を見据えた戦略等にあると思うが、一番の根本的理由は、人(従業員、顧客、仲間)への敬意と愛情だと思う。

この本の何よりの魅力は、著者の生の声が聞こえて来るように感じられる事だ。

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出展
ちょっと「海外の神がかり的企業や起業家」でまとめるとITばかりが目立ってしまうのですが、スターバックスはいかがでしょうか。日本で1000店舗、世界で2万2000店舗。日本では1200億円、世界で2兆円くらいの年商となる巨大コーヒーチェーン。本書を読み一言でカテゴライズするのであれば、スターバックスは「企業理念を重んじ、スタッフを大切にする会社」です。前述するIKEAやサッポスと似ている志向性というのも面白い気づきとなりました。

ロープライスエブリデイ:サムウォルトン,ジョンヒューイ,SamWalton,JohnHuey:本

 

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はっきり言って最高の内容です。

私は自分の聖書として使っています。

サムの機嫌が悪いときを知っていますか?それは飛行機のファーストクラスしか空いてなく仕方なくそれに乗った時です。

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出展
最後は「ウォルマート」創業者のサムウォルトン氏。いまや約57兆円と予測される直近の年商規模は、世界2位、小売で1位。(ちなみに1位はロイヤル・ダッチ・シェル(オランダの石油会社)、3位以降もアメリカ・中国等の石油会社が続く)そのウォルマートの黎明期には、やはり見応えのあるストーリーが数知れず。新規出店を検討する際に、ヘリコプターで上空から狙いを定めたなんていうトンデモ手法が未だに記憶に残っています。